更新情報
2025-02-16 レーテ・トスカーナ・クラシカ追加
放送局一覧にイタリアの「レーテ・トスカーナ・クラシカ」を加えた。この局は以前から注目していたが、受信状態が劣悪で紹介に至らなかった。昨年から受信状態が改善し、今回ようやく取り上げることができた。
放送形態は米豪の非営利局に似るが、放送に関わる人材が豊富なようだ。漫然と選曲して時間を潰す時間帯がなく、よい意味で緊張感がある。一挙放送は傾聴して満足感があるし、作業用音楽として流しても差し障りない。ネットラジオに作業用音楽を求める方は多いが、短時間でころころ曲調や音色が変わるほうが集中力が途切れる。作業用だから軽い楽曲がよいのではなく、この局のように曲調や音色が一定時間固定されたほうが居心地がよい。
2025-01-18 年次更新: ダークモード対応、サイト名変更ほか
2024年の年次更新を実施した。主な作業箇所は以下の通り。
- ダークモード対応。基本ソフト(ウインドウズやアンドロイドなど)の個人設定で明るい配色を選択した方には従来の和風色のスタイルシート、暗い配色を選択した方には新しく作成した暗色のスタイルシートを適用する。暗色のスタイルシートは当サイトをブラウザのアドオン「ダークリーダー」を通して見た配色をおおむねそのまま踏襲した。「ダークリーダー」を愛用の方は当サイトを非反転リストに追加されたい。
- ダークモード対応に伴ってタイトル画像を作り直すことになり、どうせならとサイト名を変更した。「クラシック・ラジオ」を省略して「クララジ」。クラシック・ラジオは世界各国に同名またはほぼ同名の放送局があり、「年代物のラジオ受信機」の意味もあるから、サイト名として紛らわしいと常々思っていた。余談だが、ベルギーの放送局クララ(Klara)は蘭語の Klassieke radio を省略した名称。
- 再生窓(小窓で開くHTML5プレーヤー)を全面的に採用した。放送局一覧(スマホ版)では新たに枠を確保。セキュリティの締め上げによりブラウザから外部の音楽プレーヤーを起動する条件が年々厳しくなり、利用する方にとっても音楽プレーヤーは設定変更が必要だったり、警告されて起動できなかったりと不便に感ずるようだ。今回は放送局に専用ウェブプレーヤーがあり、簡単に小窓化できるものを取り上げた。その他は当サイトで個別に作成する必要があり、今後取り組む。
- 廃止された放送局一覧などで過去のサイトに関しては安全性の観点からリンク切れを押せないように細工していたが、主要な部分をインターネット・アーカイブへのリンクに差し替えた。
- クラシック・ラジオ・ストリームがおそらく廃局。サイト全体が削除されているから再開の可能性は薄い。インターネットラジオは2010年前後を境に著しく衰退傾向にあり、残念だが新規に開局して人気を獲得するのは極めて難しい。
- ロンド・クラシックが三つのチャンネルのうち、「ビバ・クラシカ」を廃止。今回はホームページからビバに関する部分が削除されているから、障害や休止ではなく廃止が確定的とみる。
- オランダのNPOラジオ4が局名変更してNPOクラシーク(NPO klassiek)に。実際の変更日は2023年1月1日。
- チェコ放送ニ長調とバルトーク・ラジオの番組表は閲覧者の時刻を参照する親切設計だが、時差の処理を誤って正しく番組を表示できない。前者は前日の曲目を表示しているから日付を押して暦を開き、当日ではなく「翌日」の日付を押す。後者は再生窓に閲覧者の時刻の番組を表示する。ホームページの番組表が正常だからそちらで確認しよう。
- 放送局一覧(詳細版、スマホ版)のリンク切れをすべて修正。
2024-07-18 「現代音楽のおすすめ番組」増補
現代音楽のおすすめ番組を増補。初版は「メシアン以降の作曲家に焦点を当てる」方針だったが、二版ではこの方針を撤回して現代音楽の黎明期から新ウィーン楽派までの作曲家を追加した。具体的にはサティ、ストラビンスキー、シェーンベルク、ウェーベルン、ベルクの5名。
グーグルがこのページを検索上位で表示するようになって方針転換した。当サイトの利用者に見てもらうものなら上記5名は省いて構うまいが、一般の方が相手なら現代音楽の古典から取り上げたほうが分かりやすい。
2024-04-28 年次更新を見合わせ
多忙のため年次更新は見合わせたが、最低限の補修は必要ということで掲載局のリンクを調べ直した。以下、手を入れた個所や気づいた点を挙げる。
- 旧ベートーベン・チャンネルがクラシック・ラジオ・ストリームとして再開。ベートーベン同好会の運営だからベートーベンが多めだが、選曲対象が広がってだいぶ聴きやすくなった。ベートーベンの生真面目な音楽と、作業用の背景音楽として活用されることが多いネットラジオは相性がよくない。
- ベネチア・クラシック・ラジオの再生窓の初期チャンネルを裏チャンネル「ライブ」から主チャンネル「講堂」に変更。
- (独)クラシック・ラジオが本放送を高音質化。MP3 128kbps → MP3 196kbps。ネット専用チャンネルは以前から 196kbps だった。廃止されたチャンネルは削除したが、新しいチャンネルは追加していない。
- BBCラジオ3のリンクを修復。当サイトはMPEG-DASHストリーミング形式に対応できないため、UK Radio Stations broadcasting on the Internet からリンクを拝借した。BBCの高音質配信は国外アク禁のはずだが日本からも接続できる。このサイトのリンクを経由することでVPN接続するのと同じ状態になるようだ。
- 放送局一覧(簡略版)の表を3列組から2列組に改編。Media MP3 以外の選択肢が増えたため。
- 放送局一覧(簡略版)掲載のレーテ・トスカーナ・クラシカのリンクを修復。MP3 192kbps。いつもリンク切れで接続できなかったが今度のリンクは長持ちしそうだ。半年後にリンク切れしていなければ放送局一覧(詳細版)で紹介したい。
- おすすめ番組を更新。サンフランシスコ響は聴き逃し配信がなくなって削除。オーストリア放送協会はリンク切れを補修。NHK-FMの「クラシック・カフェ」は4月から「クラシックの庭」に模様替えしたため内容を改める。
2023-03-05 年次更新: 「おすすめ番組」「現代音楽のおすすめ番組」ほか
年次更新は各局が9月に新年度移行して新番組が出揃う12月ごろに行うと決めて準備してきたが、まったく間に合わず3か月遅れになった。新規ページに膨大な時間を費やしたのが原因。2022年次の主な作業箇所は以下の通り。
- 番組案内を廃止しておすすめ番組に差し替える。番組案内は演奏会中継の生聴取を想定した番組表だったが、欧米時間に合わせて深夜に生聴取するのは現実的ではなく、各局の聴き逃し配信を集めたページのほうが有用と考えた。
- コンセルトツェンダーの放送アーカイブを利用して現代音楽のおすすめ番組を作成。なにを聴けばよいのか分からない入門者向け。初稿のいまが現代音楽なるものをざっと見通すのにちょうどよい。現代音楽は探求するとなかなか面白いもので、屁理屈も楽しめる好奇心旺盛な方が一人でもいることを願う。
- 放送局一覧(詳細版、スマホ版)のリンク切れをすべて修正。なお、リンク切れはページ下の送信用紙から報告していただけるとすぐに直せる。匿名で利用できるから世辞や挨拶はいらない。「どこそこがリンク切れ」の一言でよい。
- ベネチア・クラシック・ラジオの裏チャンネル「ライブ」を追加する。主チャンネル「講堂」は放送ファイルが生IPのためリンク切れを恐れて手をつけなかったが、裏チャンネルは当サイトで2チャンネルひとまとめのプレイリストを作成した。
- オルガン・メディア財団が既存の「オルガン・ライブ」「積極的にバロック」に加えて、「オルガン体験」なるネット局を開設。掲載欄に余裕がないため当サイトで3局ひとまとめのプレイリストを作成した。
- (独)クラシック・ラジオの合計30チャンネルのプレイリストを更新。リンク切れを修正し、チャンネル名変更を反映する。クリスマスに関しては公式には1チャンネルに削減されたが、より魅力的な旧2チャンネルを継続採用する。
- (英)アバカス・ラジオを放送局一覧から廃止された放送局一覧に移動。最近ふたたびジャズのネットラジオを開設したが、変更があまりに頻繁でついてゆけない。クラシック局と言えない状態が1年続いたため廃止と見做す。
- (蘭)クラシック・エヌエルが高音質化! 128kbps → 192kbps。ただし本放送のみ。
- MZK-WDPR-R01用XMLファイル(クラシック局登録版)を更新。今回をもって最終更新とする。
2022-10-15 ウェブプレーヤー採用
人気局の一部でウェブプレーヤー(ページ埋め込みのHTML5プレーヤー)を採用した。グーグル・クロームの非SSL(暗号化通信)アドレスへの無条件アクセス拒否を受けて、これを回避する手段がほしくなった。趣旨のページに「ホームページから小窓を開いて再生する類いの放送局は取り上げない」と書いてあるが、そうも言っていられないほど最近はセキュリティの締め上げがきつい。現時点ではベネチア・クラシック・ラジオ、ラジオ・スイス・クラシック、アリゾナ公共メディア、オッターバで採用。NHK-FMは元よりウェブプレーヤーしかない。好評なら採用を拡大する。
2022-10-09 SSL対応強化
SSL(暗号化通信)対応を強化した。グーグル・クロームで当サイトを開いて放送局の起動リンクを押しても反応しない例が数多くあったが、今日以降はきちんと反応する。個人的にはSSLに対応することでSSL非対応機器(ネットラジオ対応AVアンプやミニコンポなど)を切り捨てることになるのでやりたくなかったが、寡占状態のブラウザで露骨な締め上げを食らって多数の方のアクセスに支障が出ている状態は看過できない。
幸い、当サイトを含む多くがSSL/非SSLのどちらにも対応する。SSL非対応機器を利用する方は諦める前にアドレスを手動で https://~ から http://~ に書き換えて接続できるかを確認してほしい。
なお、一部の放送局はSSL未対応で公式サイトからも接続できない。これらの局に対しては紹介欄に非SSLの文字を入れた。当サイトで起動ファイルを作成してグーグル・クロームの魔の手から逃すことはできるが、グーグルの独善主義に不満があり、そこまでの対策はしない。他のブラウザ(マイクロソフト・エッジ、ファイアフォックス)からは問題なく接続できる。
2022-05-16 ベートーベン・チャンネル始動
ベートーベン・チャンネルが本格的に活動を開始した。同局はベートーベン愛好家らによる同人局。本格始動に向けて半年前から準備を進めて7月1日に新装開局と聞いていたが、2か月ほど前倒しになったようだ。今後はベートーベン専門局となり、1日を「交響楽」「室内楽」などの7番組に分割して、曲目は毎日選曲し直して更新するという。公共放送のデジタルラジオ並みだ。ネットラジオを20年観察してきた自分から見て、ベートーベン専門は集客面でどうかなと思うが彼らの熱意に期待したい。
2022-03-27 「コンセルトツェンダーの放送音源」に画像追加
コンセルトツェンダーの放送音源の「ファイルとして保存」に画像を追加して見やすくした。最近は自ら音楽ライブラリを構築する方は少ないと思うが、コンセルトツェンダーならスポティファイで見つからない音源も見つかる。特に現代音楽や古楽、知名度の低い演奏家を愛好している方は一度検索すること勧める。これほどの音楽ライブラリが蘭語に埋もれているのは惜しい。
2022-01-16 年次更新: 「廃止された放送局一覧」ほか
予定より3か月ほど遅れたが2021年の年次更新を行った。主な作業個所は以下の通り。
- 放送局一覧(詳細版、スマホ版)のリンク切れをすべて修正。
- ワン・エフエムが音質劣化。320kbps → 192kbps。
- 中部ドイツ放送協会が高音質化! MP3 128kbps → AAC 256kbps。
- 新たに廃止された放送局一覧を作成。昔よく聴いたあの局の消息を知らせるページ。
- ラジオチューンを放送局一覧から廃止された放送局一覧の「除外した放送局」に移動。この局は当サイトの掲載基準を満たさない。2016年の直リンク規制から5年以上が経過して、掲載終了やむなしとの判断に至る。
- サイコメドを放送局一覧から廃止された放送局一覧に移動。閉局から1年以上が経過して放送再開の見込みがない。
- アバカス・ラジオが放送改編。紹介記事やリンクを見直す。人気のアバカス・モーツァルトやアバカス・ベートーベンは廃止。前者は旧鯖に放送ファイルが残るも、消えてなくなるのは時間の問題だろう。
- YLEクラッシネンのHTTPライブ・ストリーミング(HLS 64k~256k)をAACプレイリストに裏チャンネルとして加える。VLCメディアプレーヤー以外では再生できない。音質は回線速度によって自動で振り分ける。
- (独)クラシック・ラジオのネットラジオを整理し直す。だいぶ前に高音質化(192k)してリンク張り替えやチャンネル増補が必要と考えていた。チャンネルが49本もある上に趣旨が分からないものも多く、今後の維持管理のことまでを考えると取捨選択が避けられない。ラウンジ系の局であることを尊重してラウンジ系のチャンネルは努めて収録した。
- ミネソタ公共放送のネットラジオを網羅する。チャンネルは「リラックス」「子守唄」「合唱」「お気に入り」「室内楽」「ピアノ」「ヒュッゲ(デンマーク風快適音楽)」「耽溺」「吹奏楽」「子供向け」「祝祭」の11本。この局のネットラジオは粗製乱造ではなく、多チャンネル局の中では最優秀の部類に入る。趣旨も明確で気分にあった音楽が楽しめる。
- KDFCの「トップ250」チャンネルを加える。元々クラシック版トップ40の商業局。今回のネットラジオは人気楽曲のランキングであり、以前の賑やかな商業放送とは違う。
- これまで教養番組中心の放送を直訳して「文化放送」と称してきたが、日本語では「教育放送」と称するのが正しい。全文検索して言葉をすべて置き換える。
2021-07-06 チェコ放送のFLAC復活
チェコ放送のFLAC配信が4年ぶりに復活したためリンクを修復した。国内のラジオポータル向けの配信だから、少し前のBBCの英国限定高音質と同じく近日中に穴を塞がれる恐れはある。
現在FLACで配信中の放送局は、チェコ放送ニ長調、ロンド・クラシック、ネイム・クラシカル、セクター・ラジオの4局になる。セクターは放送局一覧(簡略版)に起動リンクがある。高音圧のジングルが耳障りなため現時点で詳しく取り上げる予定はない。
2021-03-20 ネイム・クラシック追加
放送局一覧に英国の「ネイム・クラシック」を加えた。音響機器メーカーのネットラジオ局。FLAC配信に最大の魅力がある。英国にはライバル企業リン・プロダクトが運営するネットラジオ局が10年前からあり、そちらの今後の出方が気になるところだ。ネイムに刺激されて高音質を競い合ってくれると嬉しい。将来はハイレゾ配信も夢ではないかもしれない。
2021-02-02 ポピュリャーナ・クラシカ追加
放送局一覧にロシアの「ラジオ・ポピュリャーナ・クラシカ・エフエム」を加えた。楽曲端折り系はオランダのクラシック・エヌエルが人気だが、この局は10分で違いが分かるほど強烈に尖がっている。地上波でこんな極端な放送が受け入れられているとはにわかに信じがたい。音楽鑑賞向きではないが放送形態としては面白い。
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