クラシック・ラジオ

現代音楽のおすすめ番組

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オランダの番組制作会社コンセルトツェンダーの膨大な放送アーカイブの中から現代音楽のおすすめ番組を選んで紹介する。このページでは黎明期のサティから新ウィーン楽派までを簡単に紹介して、20世紀生まれの作曲家に焦点を当てる。

作曲家紹介にある「主流派」とは狭義の現代音楽、すなわちシェーンベルクからポスト・セリエルにいたる一連の学究的な芸術運動に与した一派を指す。楽曲に付した順位はオランダ・ラジオ4の2022年版クラシック・トップ400における人気を表す。

作曲家別 氏、名 蘭語 (生没年)

ア行

アンドリーセン、ルイ Louis Andriessen (1939-2021) - オランダの作曲家。折衷主義者。一定の楽派に留まることなく新古典主義、セリエル、ミニマル、ジャズ、異国趣味などを渡り歩いて独自の美学を探求。

カ行

クセナキス、ヤニス Iannis Xenakis (1922-2001) - ルーマニア出身の作曲家、建築家。ギリシャ系。留学先のギリシャで反政府活動の末フランスに脱出。音楽を物理現象と捉えて数理モデルに基づいた楽曲を制作。

グバイドゥーリナ、ソフィア Sofia Goebajdoelina (1931-) - ソ連タタール共和国出身の作曲家。ドイツに移住。ロシアでは「いい加減な音楽」と評される。特異な楽器の組み合わせやキリスト教神秘主義に特徴。

グラス、フィリップ Philip Glass (1937-) - アメリカの作曲家。本家ミニマル音楽の御三家の一人。自身の音楽がミニマルに分類されるのを嫌がる。映画音楽でよく知られるが、古典形式を表題にした作品も多い。

  • 現代音楽 - 話題 (Nieuwe Muziek Actua) 2007-06-11 - 初期の習作。電子オルガンのための「2頁」「逆の動き」「五度の音楽」。原始ミニマルに関心のある方はライヒの習作も聴いてみよう。60分。
  • 架け橋 - 映画! (Let's Movie!) 2009-02-05 - 映像と音楽だけで構成された映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」の音楽(122位)。サウンドトラック全6曲のうち、3曲目を除く残り5曲。60分。
  • 演奏会 - ピョートル大帝祭 (Peter de Grote festival) 2011-08-02 - 無伴奏チェロのための歌と詩、ピアノ曲「マッド・ラッシュ」、映画「ナコイカッツィ」から「ティッシュ」抜粋、交響曲第3番。77分。1曲違い #1
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2012-04-08 - コンフント・イベリコ・チェロ八重奏団のアルバム「反映」から4曲、バイオリン協奏曲(177位)、「変容」(53位)からⅣ。60分。最後がⅣではなくⅠ #1#2
  • クラシック - クラシック事情誌選 (Klassieke Zaken) 2012-05-25 - 交響曲第9番(50分)。演奏は作品を委嘱して初演したブルックナー管。通知音の割り込み(録音対策?)あり。余白にパーセルの小品。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2013-01-20 - オラトリオ「ラーマクリシュナ受難曲」、歌劇「アクナーテン」より前奏曲。ラーマクリシュナはインドの宗教家、アクナーテンは古代エジプト第十八王朝の王。60分。同じ #1
  • 架け橋 - エックス線 (X-Ray) 2016-02-07 - 真夜中の演奏会。デビット・ボウイとブライアン・イーノの音楽を編曲した「ロウ」交響曲と、ジョアン・カンボン(1975-)のバレエ曲「伊藤郁女のためのビバルディ『四季』の再構築」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2016-02-21 - 20世紀のチャンバロ協奏曲。グラスのチャンバロ協奏曲、ヘンリク・グレツキのチャンバロと弦楽のための協奏曲、エリオット・カーターのピアノとチャンバロ、器楽のための協奏曲。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-04-29 - 20世紀の歌劇。グラス「浜辺のアインシュタイン」(113位)、ストックハウゼン「光の土曜日」、ジョン・アダムス「中国のニクソン」からそれぞれ抜粋。60分。
  • クラシック - 新譜 (Nieuw verschenen) 2016-05-31 - グラスとテリー・ライリーの初期ミニマル聴き比べ。前者の「グラス工房」(63位)から序章ほかと、後者の「ハ長調」ほか。120分。楽器違い #1#2
  • 現代音楽 - 特集「グラス80歳」 (Thema) 2017-01-25 - 前半はPDQバッハ「フリッツのアインシュタイン」、弦楽四重奏第1番、声のための音楽、ラビ・シャンカルとのコラボ作品。後半は映画音楽と歌劇の抜粋。120分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2018-08-05 - 代表作の映画「めぐりあう時間たち」の音楽(50位)、デジタルオペラ「モンスターズ・オブ・グレイス」より終章、映画「ドラキュラ」の音楽。60分。
  • 現代音楽 - 前世紀 (De Vorige Eeuw) 2022-09-21 - 70年代の作品。「12部からなる音楽」の第1部、ダンス第1、2番。グラスによれば自身最後の「ミニマル」音楽。以降は「反復」音楽。60分。

グレツキ、ヘンリク Henryk Górecki (1933-2010) - ポーランドの作曲家。前衛各種から耽美系ミニマル音楽へ転向。1992年のアルバム「悲歌の交響曲」が英米のヒットチャートを駆け上がり、異色の大ヒット作に。

ケージ、ジョン John Cage (1912-1992) - アメリカの作曲家、着想家。実験音楽の草分け。全面休符の作品「4分33秒」や、ピアノの弦を直接弾いて演奏する仕掛け(プリペアド・ピアノ)などで話題を集める。

  • 現代音楽 - 230ボルト (230 Volt) 2009-05-25 - ラジオ・アート#9。視覚的または非音楽的観点から制作された聴覚作品。ケージ編。レコードのカートリッジを図形楽譜に従って演奏する「カートリッジ音楽」ほか。60分。
  • クラシック - クラシック事情誌選 (Klassieke Zaken) 2011-08-24 - ビバルディ/ケージ「八つの季節」。有名なビバルディの「四季」と、ケージの四部の弦楽四重奏をサンドイッチにして聴かせる試み。60分。同じ #1
  • クラシック - モンドリアーン四重奏団 (Mondriaan Kwartet) 2012-08-24 - ニューヨーク楽派。静謐が主題。モートン・フェルドマン(1926-1987)の弦楽四重奏のための三品と、ケージの五つの楽器のための「五」。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2013-11-03 - フルート、オーボエ、トロンボーン、コントラバス、打楽器のための「竜安寺」。京都・竜安寺の石庭に着想を得た作品で、音の庭をつくる試み。60分。解説付 #1
  • クラシック - 新譜 (Nieuw verschenen) 2013-11-22 - 1時間目はハープ奏者のフロラレーダ・サッキがケージ作品をハープ、プリペアド・ハープ、トイ・ハープで演奏。話者はケージ本人。2時間目は「ピアノのための電子音楽」。3時間目は代表作の「プリペアド・ピアノのためのソナタと間奏曲」。180分。再放送 #1
  • 現代音楽 - 前世紀 (De Vorige Eeuw) 2016-09-13 - バスフルート、バスクラリネット、バストロンボーン、二群の打楽器、チェロとコントラバスのための「七の2乗(Seven2)」。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2017-03-19 - 東洋趣味4選。クロード・ドビュッシー「版画」から「パゴダ」、ケージ「竜安寺」(上掲とは別音源)、武満徹「ノベンバー・ステップス」、譚盾「鬼戯」から第1幕。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2018-11-04 - ニューヨーク楽派。ケージ「易の音楽(4巻)」、モートン・フェルドマン「ロスコ・チャペル」、アール・ブラウン「可能な様式Ⅰ」、クリスチャン・ウルフ「演習7」。60分。

コーツ、グロリア Gloria Coates (1938-) - アメリカ出身の作曲家。ドイツ系でドイツに移住。ポスト・ミニマルの印象主義者。カノンとグリッサンドを多用した作風に特徴。暗鬱にくすんだ音色の作品が多い。

サ行

サティ、エリック Erik Satie (1866-1925) - フランスの作曲家。調性音楽に対する反抗から生じた数々の手法が後の現代音楽に通じるものがあり、死後「現代音楽の開祖」と崇められる。生前は変わり者扱いで伝染力に欠く。

シェーンベルク、アルノルト Arnold Schoenberg (1874-1951) - オーストリア出身の作曲家。ユダヤ系。新ウィーン楽派の師範。十二音技法の創始者。クラシック音楽の潮流を変化させた功績により「現代音楽の父」と呼ばれる。

編注) 特集の選曲は素晴らしいが全体に楽曲の雑な端折りが多くストレスを感ずる。

シュトックハウゼン、カールハインツ Karlheinz Stockhausen (1928-2007) - ドイツの作曲家。主流派(ダルムシュタット楽派)の風雲児。20世紀後半の楽壇でもっとも物議を醸した自信家。ブーレーズの弟分で電子音楽の先駆者。

シュニトケ、アルフレート Alfred Schnittke (1934-1998) - ソ連出身の作曲家。残留ドイツ系ユダヤ人。新旧技法を取り入れた「多様式主義」を謳う。20世紀後半のクラシックでもっとも演奏・録音された作曲家。

ストラビンスキー、イーゴリ Igor Stravinsky (1882-1971) - ロシア出身の作曲家。米国に移住。ロシアの荒々しい原始主義で西欧のサロン化した楽壇を震撼。その後は新古典主義で主導的な役割を果たす。

ソルバルドスドッティル、アンナ Anna Thorvaldsdottir (1977-) - アイスランド出身の新進気鋭の作曲家。ベルリン・フィルやニューヨーク・フィルなど世界の名だたる楽団が作品を委嘱する時代の寵児。コーツに作風が似る。

タ行

武満 徹 Toru Takemitsu (1930-1996) - 日本の作曲家。現代西洋音楽の規範に従いつつ東洋の情緒や楽器で彩色して好評を博す。西洋人が受け入れがたい異教(仏教)や思想に距離を置いたことが成功の要因か。

  • 界面 - 雷光と月光 (Donder, bliksem en manenschijn) 2006-11-18 - 月岡芳年「月百姿」の展覧会に寄せて。前座に佐藤聡明「皎月」。本題はチェロと管弦楽のための「オリオンとプレアデス」、管弦楽「星・島」。54分。
  • 架け橋 - 反響 (Sonoor) 2012-01-16 - 5人の打楽器奏者と管弦楽のための「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム」、管弦楽「鳥は星形の庭に降りる」、オーボエと笙のための「ディスタンス」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2017-05-21 - 雨について。「雨の呪文」、ピアノ曲「雨の樹素描Ⅱ オリビエ・メシアンの追憶に」、「雨の樹」、金管合奏曲「雨の庭」、室内楽「雨ぞふる」、「ウォーターウェイズ」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2017-05-28 - 夢の音楽。管弦楽集。武満「夢の引用」、細川俊夫「夢を織る」、武満「夢窓」、ホセ・ルイス・グレコ(1953-)「男の夢」。1曲目はドビュッシーの「海」を引用した話題作。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2017-03-19 - 東洋趣味4選。クロード・ドビュッシー「版画」から「パゴダ」、ジョン・ケージ「竜安寺」、武満の代表作「ノベンバー・ステップス」、譚盾「鬼戯」から第1幕。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2018-04-08 - #1。ピアノと管弦楽のための「弧」、管弦楽「夢窓」、トロンボーンと管弦楽のための「ファンタズマ/カントス」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2018-04-15 - #2。「そして、それが風であることを知った」「スタンザⅡ」、弦楽四重奏「ア・ウェイ・ア・ローン」、ギター曲「フォリオスⅠ」、「十一月の霧と菊の彼方から」「妖精の距離」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2018-04-22 - #3。「ユーカリプスⅡ」「オリオン」、室内楽「カトレーンⅡ」、バイオリンとピアノのための「悲歌」、「ビトゥイーン・タイズ」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2018-04-29 - #4。ソプラノと管弦楽のための「環礁」、歌曲集「うたうだけ」から混声合唱で1曲、カウンターテノールで4曲、混声合唱で3曲、カウンターテノールで3曲。60分。
  • 現代音楽 - 前世紀 (De Vorige Eeuw) 2022-07-07 - ギター曲集。「すべては薄明の中で」、ギターのための12の歌 第8~11番、ギター協奏曲「夢の縁へ」、「海へ」「環」。60分。

ナ行

ノーノ、ルイジ Luigi Nono (1924-1990) - イタリアの作曲家。主流派(ダルムシュタット楽派)の異端児。ブーレーズ、シュトックハウゼンとともに「前衛三羽烏」と呼ばれる。中期以降は政治色を帯びるが、テープ音楽で功績が大きい。

ハ行

ブーレーズ、ピエール Pierre Boulez (1925-2016) - フランス出身の指揮者、作曲家。主流派(ダルムシュタット楽派)の優等生。セリエル音楽の旗手にして「管理された偶然性」の体現者。自ら指揮して録音した作品が多数遺る。

プッスール、アンリ Henri Pousseur (1925-2016) - ベルギーの作曲家。主流派(ダルムシュタット楽派)の電気技師。観客が筋を決める「あなたのファウスト」で成功を収めるも、近年の新譜は電子音楽に偏る。

ベリオ、ルチアーノ Luciano Berio (1925-2003) - イタリアの作曲家。音楽と言語の関係を追求した声楽作品に傑作が多い。奏法を生涯探求したことでも知られ、無伴奏超絶技巧曲「セクエンツァ」は腕自慢のお気に入り。

ベルク、アルバン Alban Berg (1885-1935) - オーストリアの作曲家。新ウィーン楽派。シェーンベルクの愛弟子。十二音技法で作曲しても浪漫主義が薫り立つ作風に特徴。晩成型の才能なのに早世して作品が少ない。

ペルト、アルボ Arvo Pärt (1935-) - エストニア出身の作曲家。耽美系ミニマル音楽のヒットメーカー。存命の作曲家としては抜群の人気を誇る。代表作「鏡の中の鏡」はオランダ・ラジオ4の2022年版クラシック・トップ400で第3位。

ペンデレツキ、クシシュトフ Krzysztof Penderecki (1933-2020) - ポーランドの作曲家。斬新な密集音塊の使い手として名を馳せるも、新ロマン主義に転向して鳴かず飛ばず。日本では「広島の犠牲者に捧げる哀歌」が有名。

細川 俊夫 Toshio Hosokawa (1955-) - 日本の作曲家。主流派(ダルムシュタット楽派)の末裔で、日本では秋吉台ミュージック・アカデミーを開催。欧州で人気があり、武満徹の後継者と目される。

  • 現代音楽 - 特集「細川俊夫の日出ずる国」 (Thema) 2009-04-13 - 日本の伝統と西洋の前衛音楽。西洋人好みな異国情緒。声と箏のための「琴唄」、笙と弦楽四重奏のための「ランドスケープⅤ」ほか。120分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2015-02-01 - #1。弦楽四重奏「ランドスケープⅠ」、室内楽「バーティカル・タイム・スタディⅢ」、室内楽「断章Ⅱ」、室内楽「待雪草」、器楽曲「ブーレーズのための俳句」、夜想曲。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2015-02-08 - #2。色物ではない作品。ホルン協奏曲「開花の時」、バイオリン協奏曲「ランドスケープⅢ」、ピアノ協奏曲「月夜の蓮-モーツァルトへのオマージュ」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2015-02-22 - #4。笙のための「光に満ちた息のように」「壱越調の調子」、バスフルートのための「息の歌」、三重奏曲「尹伊桑の追憶に」、ハープ五重奏「ランドスケープⅡ」、「小唄」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2015-03-01 - #5。色物ではない作品。クラリネット協奏曲「変容」、チェロ協奏曲「武満徹の追憶に」、フルート協奏曲「ペル・ソナーレ」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2015-03-08 - #6。管弦楽「夢を織る」、笙と管弦楽のための「雲と光」、ピアノ協奏曲「海へ」。60分。

編注) 特集#3は音源欠損(著作権の問題か)のため省略。

マ行

メシアン、オリビエ Olivier Messiaen (1908-1992) - フランスの作曲家、教育者。主流派の大先生。門下生多数。情景を描く能力に優れる。敬虔なカトリック信徒で宗教的な主題作品が多い。

  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-06-10 - #1。ピアノと室内楽のための「七つの俳諧 日本の素描」、12声部混声合唱のための「五つのルシャン」、ピアノと管打楽器のための「天国の色彩」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-06-17 - #2。「主の降誕 オルガンのための九つの瞑想」の全曲。宗教的題材だが声が入らないため純粋なオルガン楽曲としても聴ける。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-06-24 - #3。12楽章からなる管弦楽「峡谷から星たちへ…」を2分割して放送。米国ユタ州の旅などから着想を得る。前編は第1~3、5~8楽章。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-07-08 - #4。12楽章からなる管弦楽「峡谷から星たちへ…」を2分割して放送。米国ユタ州の旅などから着想を得る。後編は第4、9~12楽章。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-07-15 - #5。歌曲集「ハラウィ」。ソプラノとピアノのための愛と死の歌集。全12曲。なお、「ハラウィ」はペルーの民族音楽の一様式。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-07-22 - #6。「世の終わりのための四重奏」(302位)。第二次大戦の捕虜収容所で作曲・初演された話題作。ありあいのバイオリン、クラリネット、チェロ、ピアノで編成。他1曲。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-07-29 - #7。管弦楽「鳥たちの目覚め」、ピアノ曲「ニワムシクイ」。どちらも鳥の歌声に取材した作品。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-08-12 - #8。管弦楽のための交響的瞑想「忘れられた捧げもの」、女声合唱曲「神の現存についての三つの小典礼」、オルガン曲「聖なる三位一体の神秘への瞑想」から「瞑想Ⅰ」。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-08-19 - #9。代表作「トゥーランガリラ交響曲」から第1~5楽章。70分を超える大作だが分割放送は残念すぎる。後半は歌曲集「ミのための詩」の全曲。60分。
  • 現代音楽 - 反響 (Sonoor) 2012-08-26 - #10。代表作「トゥーランガリラ交響曲」から第6~10楽章。余り時間は「三つの歌曲」、ピアノ曲「主題と変奏」。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2017-12-24 - 1958年ダルムシュタット。メシアン「音価と強度のモード」、ブーレーズ「構造Ⅰ」、ケージ「ウィリアムズ・ミックス」、ストックハウゼン「ピアノ曲X」、ブーレーズ「主なき槌」。60分。

ラ行

ライヒ、スティーブ Steve Reich (1936-) - アメリカの作曲家。ユダヤ系。本家ミニマル音楽の御三家の一人。生涯ミニマル音楽の可能性を追求した学究肌で、この分野の第一人者と目される。

  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-04-03 - #1。初期の実験。映画音楽(?)「プラスチック・ヘアカット」、テープ音楽(位相変化)「雨が降る」「カム・アウト」、「リード(木管)・フェイズ」、「手拍子の音楽」。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-05-08 - #2。実験の続き。テープ音楽「メロディカ」、2台の楽器のための「ピアノ・フェイズ」「バイオリン・フェイズ」、「振り子の音楽」。60分。
  • 現代音楽 - 前世紀 (De Vorige Eeuw) 2011-06-06 - #3。「ドラミング」の全曲。ガーナに旅行して現地の音楽に触発される。初期の位相変化に、異国の影響、リズム、パルスが加わって音楽らしく。60分。別音源 #1
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-06-12 - #4。70年代。4台の電子オルガンのための「4台のオルガン」「フェイズ・パターン」、管楽と弦楽、鍵盤のための変奏曲、18人の音楽家のための音楽の触り。60分。
  • 現代音楽 - 前世紀 (De Vorige Eeuw) 2016-07-05 - #5。18人の音楽家のための音楽(195位)のほぼ全曲。ミニマルの特徴である反復と変化が大向こう受けする形で表現された代表作。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-07-17 - #6。70年代後半。大編成のための音楽、八重奏曲、木片のための音楽、マレット楽器と声、オルガンのための音楽。60分。
  • 現代音楽 - 前世紀 (De Vorige Eeuw) 2016-08-02 - #7。80年代。ヘブライ語の旧約聖書に基づく声楽曲「テヒリーム(詩篇)」、管楽器とテープによる「バーモント・カウンターパート」「ニューヨーク・カウンターパート」。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-08-21 - #8。ユダヤ人としての自覚が強まる。打楽器と鍵盤のための六重奏曲、弦楽四重奏とテープによる「ディファレント・トレイン(異なる列車)」(371位)。60分。
  • 現代音楽 - 前世紀 (De Vorige Eeuw) 2016-09-06 - #9。80年代の核戦争の恐怖を描いたという声と管弦楽のための「砂漠の音楽」、四つの断章から最終章、6台の木琴。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-09-25 - #10。「ディファレント・トレイン」の手法を駆使して作曲した歌劇「洞窟」、器楽とデジタルサンプラーによる「シティ・ライフ」。60分。
  • 現代音楽 - 前世紀 (De Vorige Eeuw) 2016-10-04 - #11。90年代。小品集。二重奏曲、「名古屋マリンバ」、「格言」、三群の四重奏、「汝の上に坐すものを知れ」、「ダンス・パターン」、「チェロ・カウンターパート」。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-10-30 - #12。今世紀。歌劇「三つの物語」、合唱と器楽による変奏曲「汝は」、「マレット四重奏」。60分。
  • 現代音楽 - 同時代 (Bijdetijds) 2016-12-04 - #13。ロックバンドとテープによる「2x5」、弦楽四重奏「9月11日 ワールドトレードセンター」、2台の鉄琴のための四重奏、「ピアノ・カウンターパート」。60分。

ライリー、テリー Terry Riley (1935-) - アメリカの作曲家、演奏家。山梨県在住。本家ミニマル音楽の御三家の一人。ライリーの楽曲はいわば即興演奏のための材料一式であり、音楽は演奏家が組み立てる。

リーム、ウォルフガング Wolfgang Rihm (1952-2024) - ドイツの作曲家、教育者。主流派で戦後世代の中心人物。多作家。一般的な楽器編成の作品が多いことから実際に演奏される機会が多い。

リゲティ ジェルジュ György Ligeti (1923-2006) - ハンガリー出身の作曲家。ユダヤ系。主流派の野人。セリエル音楽に密集音塊なる音響効果を持ち込んで一世を風靡。世俗的には「2001年宇宙の旅」で有名。

ワ行

ウェーベルン、アントン Anton Webern (1883-1945) - オーストリアの作曲家。新ウィーン楽派。シェーンベルグの愛弟子。寡作家で全32作品。厳格な十二音技法の作例が多く、その完成度に心酔した後進は数多い。

編注) ウェーベルンは事故死して終活できず、死後多数の習作が発掘された。作品番号がないのはそれらの発掘品。

番組の聴き方

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最終更新日 2024年09月13日(リームの追悼番組を追加)