現代音楽のおすすめ番組を増補。初版は「メシアン以降の作曲家に焦点を当てる」方針だったが、二版ではこの方針を撤回して現代音楽の黎明期から新ウィーン楽派までの作曲家を追加した。具体的にはサティ、ストラビンスキー、シェーンベルク、ウェーベルン、ベルクの5名。
グーグルがこのページを検索上位で表示するようになって方針転換した。当サイトの利用者に見てもらうものなら上記5名は省いて構うまいが、一般の方が相手なら現代音楽の古典から取り上げたほうが分かりやすい。
多忙のため年次更新は見合わせたが、最低限の補修は必要ということで掲載局のリンクを調べ直した。以下、手を入れた個所や気づいた点を挙げる。
年次更新は各局が9月に新年度移行して新番組が出揃う12月ごろに行うと決めて準備してきたが、まったく間に合わず3か月遅れになった。新規ページに膨大な時間を費やしたのが原因。2022年次の主な作業箇所は以下の通り。
人気局の一部でウェブプレーヤー(ページ埋め込みのHTML5プレーヤー)を採用した。グーグル・クロームの非SSL(暗号化通信)アドレスへの無条件アクセス拒否を受けて、これを回避する手段がほしくなった。趣旨のページに「ホームページから小窓を開いて再生する類いの放送局は取り上げない」と書いてあるが、そうも言っていられないほど最近はセキュリティの締め上げがきつい。現時点ではベネチア・クラシック・ラジオ、ラジオ・スイス・クラシック、アリゾナ公共メディア、オッターバで採用。NHK-FMは元よりウェブプレーヤーしかない。好評なら採用を拡大する。
SSL(暗号化通信)対応を強化した。グーグル・クロームで当サイトを開いて放送局の起動リンクを押しても反応しない例が数多くあったが、今日以降はきちんと反応する。個人的にはSSLに対応することでSSL非対応機器(ネットラジオ対応AVアンプやミニコンポなど)を切り捨てることになるのでやりたくなかったが、寡占状態のブラウザで露骨な締め上げを食らって多数の方のアクセスに支障が出ている状態は看過できない。
幸い、当サイトを含む多くがSSL/非SSLのどちらにも対応する。SSL非対応機器を利用する方は諦める前にアドレスを手動で https://~ から http://~ に書き換えて接続できるかを確認してほしい。
なお、一部の放送局はSSL未対応で公式サイトからも接続できない。これらの局に対しては紹介欄に非SSLの文字を入れた。当サイトで起動ファイルを作成してグーグル・クロームの魔の手から逃すことはできるが、グーグルの独善主義に不満があり、そこまでの対策はしない。他のブラウザ(マイクロソフト・エッジ、ファイアフォックス)からは問題なく接続できる。
ベートーベン・チャンネルが本格的に活動を開始した。同局はベートーベン愛好家らによる同人局。本格始動に向けて半年前から準備を進めて7月1日に新装開局と聞いていたが、2か月ほど前倒しになったようだ。今後はベートーベン専門局となり、1日を「交響楽」「室内楽」などの7番組に分割して、曲目は毎日選曲し直して更新するという。公共放送のデジタルラジオ並みだ。ネットラジオを20年観察してきた自分から見て、ベートーベン専門は集客面でどうかなと思うが彼らの熱意に期待したい。
コンセルトツェンダーの放送音源の「ファイルとして保存」に画像を追加して見やすくした。最近は自ら音楽ライブラリを構築する方は少ないと思うが、コンセルトツェンダーならスポティファイで見つからない音源も見つかる。特に現代音楽や古楽、知名度の低い演奏家を愛好している方は一度検索すること勧める。これほどの音楽ライブラリが蘭語に埋もれているのは惜しい。
予定より3か月ほど遅れたが2021年の年次更新を行った。主な作業個所は以下の通り。
チェコ放送のFLAC配信が4年ぶりに復活したためリンクを修復した。国内のラジオポータル向けの配信だから、少し前のBBCの英国限定高音質と同じく近日中に穴を塞がれる恐れはある。
現在FLACで配信中の放送局は、チェコ放送ニ長調、ロンド・クラシック、ネイム・クラシカル、セクター・ラジオの4局になる。セクターは放送局一覧(簡略版)に起動リンクがある。高音圧のジングルが耳障りなため現時点で詳しく取り上げる予定はない。
放送局一覧に英国の「ネイム・クラシック」を加えた。音響機器メーカーのネットラジオ局。FLAC配信に最大の魅力がある。英国にはライバル企業リン・プロダクトが運営するネットラジオ局が10年前からあり、そちらの今後の出方が気になるところだ。ネイムに刺激されて高音質を競い合ってくれると嬉しい。将来はハイレゾ配信も夢ではないかもしれない。
放送局一覧にロシアの「ラジオ・ポピュリャーナ・クラシカ・エフエム」を加えた。楽曲端折り系はオランダのクラシック・エヌエルが人気だが、この局は10分で違いが分かるほど強烈に尖がっている。地上波でこんな極端な放送が受け入れられているとはにわかに信じがたい。音楽鑑賞向きではないが放送形態としては面白い。
放送局一覧にオランダの「ベートーベン・チャンネル」を加えた。趣味の同人放送。10年前のネットラジオ全盛期から時間旅行してきたような懐かしい局だ。ホームページのつくりがそうだし、最近は滅多に見ないリアル・オーディオの放送リンクもある。高音質で同時接続数が10件前後という放送規模は開局時のサイコメドに近い。コロナ禍でネットラジオが見直されていると聞く。末永く放送が続くことを祈る。
年次の更新・変更・修正箇所は以下の通り。
放送局一覧からラジオ・クレイジーとラジオノミーを削除した。前者はサーバーが抹消されて再開の見込みがない。後者は2020年1月でサービスを終了した。
ラジオノミー(本社、ベルギー)はネットラジオ配信サービス大手。2010年代前半に大勢力を誇り、個人局はラジオノミーばかりという時期もあった。2016年の米著作権使用料の軽減措置終了に伴い、負担軽減のため tunein や vtuner などのラジオポータル経由の配信を中止し、日本などのビジネス対象外地域をアク禁にした。去年はついに大市場の米国から撤退した。欧州で細々サービスを継続することはできなかったようだ。
2016年のラジオ・アイオー倒産、そして2020年のラジオノミー閉鎖で、ネットラジオの退潮傾向から目を背けるのは難しくなった。時代は音楽配信サービスなのだろう。
製品レビューのプラネックス MZK-WDPR-R01を増補した。プラネックス公式の放送局一覧は2016年7月が最終更新でリンク切れが目立つ上に、最近 vtuner がプレイリストを廃止したため自主的な放送ファイル抽出もままならない。このままではこの小さなネットラジオ受信機が無駄になると思った。古いスマホに外部スピーカーを繋いでネットラジオにすればよいではないかと意見する方もいるが、オールインワンでアプリ不要の手軽さは何ものにも代えがたい魅力がある。
SSL(暗号化通信)に対応。アドレスはこちら→https://classical.morrie.biz。グーグル・クロームなどの最新版ブラウザでは暗号化通信を利用しないと警告が出るそうだ。
なお、AV機器(ネットラジオ対応AVアンプやミニコンポなど)の大半はSSLに対応しておらず、当サイトの放送アドレスを登録する場合はSSL対応アドレスを利用しない。https://~ になっている場合は http://~ に書き換える。
質疑応答の音楽プレーヤーでプレイリストを開くを全面改訂。従来の記述はM3U形式向けだったが、ASX形式を加えた。
質疑応答にウインドウズ10のインターネットエクスプローラー11でASXファイルが開かないを加えた。ウインドウズのセキュリティ更新プログラムが原因ならサイト運営者ができることはほとんどない。インターネットエクスプローラーはすでに開発を終了して、今後さまざまな不都合が出てくる。未練を断ち切って最新のブラウザへ乗り換えよう。
放送局一覧にルーマニアの「ラジオ・クラシック」を加えた。作曲家別チャンネルが特徴的なネットラジオ局。当サイトで一番人気のアバカス・エフエムが退潮傾向にあり、代わりの局を探していた。高音質だが受信状態が悪いのが悩みどころ。低音質で受信状態のよい局も検討したが、当サイトのアクセスがもっとも多いのは午前中であり、この時間帯ならルーマニアは深夜で問題なく受信できるため高音質を選んだ。
フランス・ムジークのネット専門チャンネルを追加した。内訳は「やさしいクラシック」「クラシック・プラス」「ジャズ」「演奏会」「現代音楽」「世界音楽」「映画音楽」の7本。直リンクは「やさしい」「演奏会」「現代音楽」のみとして、残りは「全部」のリンクから接続できる。同社アーカイブ放送ならよかったが、一国を代表する公共放送でまさかの市販CD音源のジュークボックス。音源はMP3 192kbps。本放送の128kbpsよりも音質がよい。
演奏会チャンネルのみが自社音源だが、演奏会そのものの再放送ではなく、演奏会を1作品単位で分割してジュークボックス化したもののようだ。これは残念でもあるが、演奏会の聴き方として新鮮味がある。現代音楽チャンネルは現代音楽を24時間垂れ流す局が世界中探しても存在しないため希少価値がある。
何年かぶりに掲載局のホームページを一つ一つ訪ねて内容を確認している。気になる事柄や更新箇所を随時報告する。
質疑応答にVLCメディアプレーヤーをインストールするを加えた。当サイトがVLCメディアプレーヤー推しである以上は、詳解ページがあったほうがよいと考えた。
レスポンシブデザイン(画面サイズに合わせて変形自在な体裁)を採用してスマホに対応した。スマホはラジオアプリの使い勝手がよく対応は不要と考えてきたが、最近スマホをカーナビにつないでネットラジオを聴くという楽しみを覚えて、ラジオアプリの音質が気になった。たとえばチェコ放送は当サイトの利用者なら FLAC か OGG256k で聴いていよう。定番アプリのチューンイン経由なら AAC32k になる。ラジオアプリが最良音源で配信しているとは限らない。当サイトがスマホに対応する意義はあると考えた。
扉ページの放送局一覧(詳細版)はスマホで閲覧するには長すぎるため、日々の起動では放送局一覧(簡略版)を利用されたい。ネットラジオの受信に必要なアプリに関しては音楽プレーヤーが受信できるネットラジオのファイル形式を参照されたい。
なお、スマホのデータ通信はパソコンのように定額制でないことが多い。高音質で長時間接続すると莫大な通信料がかかる恐れがあるから、契約内容をよく確かめてから利用しよう。
放送局一覧から「ラジオ・アイオー」を削除した。倒産により再開の見込みがない。ネットラジオ商業化の夢はここに潰えたという感じだ。
プラネックスのポータブルネットラジオ受信機MZK-WDPR-R01の紹介動画を作成した。今後製品レビューを積極的に行うつもりはないが、機会があればまたやりたい。
ドイツの商業FM局「クラシック・ラジオ」がネットラジオを開設して多チャンネル化したため新着として改めて取り上げた。今回はチャンネルの一つ一つに直リンクを設けず、当サイトでおすすめチャンネルをまとめてプレイリストを作成した。掲載済みの多チャンネル局に対しても今後プレイリストを作成したい。
多数の直リンクを一つのプレイリストにまとめることで、多チャンネル局の人気ランキングが下がる可能性がある。
フィンランドの個人局「ビバ・クラシカ」が音楽出版社運営の「ロンド・クラシック」に吸収されて放送を再開したため、ビバ・クラシカの項目を削除してロンド・クラシックの項目を新たに作成した。チャンネルはロンドが従来から運営する2本にビバを加えて3本。
今回の更新には長らく放置状態だった番組案内の一新も含まれる。番組表は維持管理が煩わしく廃止しようかと迷ったが、内容を主要番組に厳選した上で当面は公開を続ける。
「スカイ・エフエム」が「ラジオ・チューン」に模様替えしたため放送局一覧の記事を5年ぶりに改めた。クラシック系は7チャンネルに増補(モーツァルト・チャンネルは掲載欄に余裕がないため割愛)。クラシックの三大時代区分をチャンネル化したのはここが初めてだろう。ピアノトリオは室内楽専門チャンネルとしては初の試みではないか。室内楽に関しては個人的な関心から定期的に探していたが、ついに登場したかと感慨深い。
番組案内にコンセルトツェンダーの放送音源のページを加えた。コンセルトツェンダーに埋蔵される膨大な放送音源は宝の山であり、ラジオに飽き足らない方は検索して掘り出し物を発掘してみよう。
放送局一覧に「サイコメド」を再掲した。放送が再開されたのは数か月前だが、受信状態があまりにひどく、放送局一覧(簡略版)のみに掲載して様子見を決め込んでいた。ここ数日の試聴では欧州の繁忙時間帯にやや不安定になる程度だから、特に問題ないと判断する。
評価基準の音質評価をやや緩めた。配信方式が近年MP3優勢になったことに配慮して、ウインドウズ・メディア・オーディオ(WMA, Media)中心の評価を改め、MP3中心に組み替えた。新基準は、
旧基準の3点(中立)は WMA 128kbps、MP3 160kbps だったが、掲載局にMP3配信の160kbpsは存在せず、WMA配信が廃れた結果、最多数であるべき3点で評価される局がほとんどなくなっていた。よって新基準ではMP3配信の128kbpsを中立に据えて、前後を適宜調整した。
放送局一覧にアメリカのオルガン・メディア財団が運営する「オルガン・ライブ」「絶対バロック」を加えた。音楽協会などが運営するネットラジオは以前から散見されたが、初心者向けの簡単な紹介程度であり、音楽愛好家を満足させる内容ではなかった。資金の裏づけがある団体が膨大な所蔵を背景に高音質で参入した例はこれが初めてではないか。他の団体の奮起も期待したい。
放送局一覧にフィンランドのネットラジオ局「ビバ・クラシカ」を加えた。放送内容に特段抜きん出たところはないが、表記上の音質がよい。フラッシュを利用したMP3配信のため、メディアプレーヤーで呼び出しやすいように当サイトでM3Uファイルを用意した。小国の個人局であることに配慮して、今回は新着期間を通常の12日間から3日間に短縮する。
放送局一覧に「NHK-FM」を加えた。NHK-FMはもはやクラシック主体の教育放送とも呼べない状態だから少し悩んだが、日本のクラヲタにとってはメンターのような存在であり、外国局と同じ掲載基準を杓子定規に当てなくてもよかろう。
放送局一覧に地上各局の現地時刻を掲載した。標準時/夏時間に自動対応する高機能版だが、ジャバスクリプトを一見したところ移行日のデータが古い。このあたりは追々修正したい。時間割のない楽曲垂れ流し系は対象外になる。時差に言及する必要がなくなったため、この部分を削除するついでに放送局一覧の記述を5年ぶりに全面改訂した。
11月は欧米で新年度が動き始める時期だ。今年はクラシカルWGBHがクラシカル・ニューイングランドとして生まれ変わり、WQXRやKUSCに見劣りしない放送局になったのが明るいニュースだ。一方、デンマーク放送協会が人気のDRクラシスクを廃止した。サイコメドもクラシック・チャンネルを廃止。放置状態のチョイス・ラジオは自主判断で一覧から削除した。
放送局一覧にドイツの「クラシック・ラジオ」を加えた。クラシック専門の商業FM局は東欧諸国にもいくつかあるが、音楽鑑賞を主目的とした放送局ではなく、英・蘭・仏・独の4局を紹介し終えた今回をもって目先は打ち止めにしたい。高音質配信を始める局があれば別途取り上げる。
放送局一覧にフランスの「ラジオ・クラシック」を加えた。この局はホームページから小窓を開く形式のフラッシュ配信のみのため、放送局一覧での紹介を見合わせてきた。しかし意図的に排除しているのではないかとの指摘を受けて、今回やむなく vtuner のリンクを借用して紹介することにした。
同じ理由により紹介を見合わせてきたドイツのクラシック・ラジオは来月紹介したい。
放送局一覧にベルギーの「ラジオノミー」を加えた。ラジオノミーは放送局ではなく、個人がネットラジオ局を開設できる無料サービス。このサービスを使って開設するネットラジオは合法的な放送局であり、本物の放送局と同じように自由に選曲して不特定多数に受信させることができる。
わたしもさっそく登録して、「ラジオ・マネージャー」なるソフトウェアをいじりまわしてみた。放送の手順を簡単に説明すればこうなる。まず、音源をアップロードする。私蔵の市販音源を上げてもいいし、ラジオノミー提供の音源や番組を使ってもよい。次に曲間に挟む音声を準備してアップロードする。その後、タイムテーブルを組む。作業は動画編集に似ている。
このサービスを使えば日本向けのネットラジオ局も合法的に開設できる。しかし、わたしは早々に諦めた。ネットラジオの運営はホームページの運営とは比較にならないほど手間隙がかかる。いまのわたしにはとてもそんな時間は割けない。
放送局一覧にオーストラリアの「2MBS」を加えた。豪州各地の音楽放送協会運営局に関しては、当時もっとも音質のよかった3MBSを代表に取り上げ、その他は列挙しただけで済ませたが、2MBSの高音質化に敬意を示して別途取り上げた。
再生にはやや難がある。ウインドウズ7/メディアプレーヤー12では問題なく読み込めるが、ウィンドウズXP/メディアプレーヤー9では読み込みが途中で引っかかり再生に至らない。この場合、メディアプレーヤーの再生ボタンを手動で押せば再生が開始する。
最終更新日 2024年07月18日