クラシック・ラジオ

評価基準

放送局一覧(詳細版)の評価方法や掲載順位に関してはこのページで定める。

評価点

音質

音質 Windows Media
Audio 9 (WMA)
MPEG Audio
Layer-3 (MP3)
CD 320kbps, 44kHz 320kbps
128kbps, 44kHz
FM 96kbps, 44kHz 128kbps
64kbps, 44kHz 96kbps
AM 32kbps, 44kHz 64kbps
電話 20kbps, 16kHz
32kbps

転送速度(ビットレート)のわりに音質のよくない放送局がある。怪訝に思って調べ直したところ、地上局の一部では音楽の取り込み(コーデック)に不審な点があった。

ウインドウズ・メディア・オーディオで比較すると、たとえばデンマーク放送協会のビットレートは128kbpsだが、コーデックは 32kbps 44kHz stereo 1-pass CBR(→用語解説)だった。音質良好なラジオ・アイオーは、ビットレートが128kbps、コーデックは 128kbps 44kHz stereo 1-pass CBR だった。

コーデックが32kbpsでビットレートが128kbpsとはどういう状態か。誤解を恐れずに例えれば、カセットテープに録音した音源(32kbps)をCDに焼いて再生(128kbps)するようなものだ。CDに焼いたからといって、カセットテープの録音がCD音質で再生できるはずがない。だから高ビットレートでも低コーデックの放送局は音の抜けが悪い。

インターネット放送(ストリーミング)に用いられるコーデックの形式は三種類ある。すなわち、ウインドウズ・メディア・オーディオ (WMA) と、リアル・オーディオ・メディア (RAM)、MPEGオーディオ・レイヤー3 (MP3)。圧縮音源は方式により同じビットレートでも再現性が異なる。自分の耳を頼りに音質を比較すると、大雑把に言って右上の表のようになる。MP3は品質を落とすと音質の劣化が大きい。

なお、CDは無圧縮音源であり、右上の表で320kbps相当としたのは、圧縮音源でも320kbpsあたりになれば無圧縮音源と区別がつきにくいという意味だ。音楽CD(PCM方式、44.1kHz、16ビット)をウインドウズ・メディア・オーディオへ損失なしの可逆圧縮で変換する場合、実際には470~940kbpsが要求される。

評価 ビットレート / コーデック
減点 (-0.5~-1)
  • 低品質=過入力で歪むか、その逆で雑音に紛れる。
5 MP3 ≧ 256kbps、WMA ≧ 256kbps
4 MP3 ≧ 192kbps、WMA ≧ 160kbps
3 MP3 ≧ 128kbps、WMA ≧ 96kbps
2 MP3 ≧ 96kbps、WMA ≧ 64kbps
1 MP3 < 96kbps、WMA < 64kbps

一覧表の起動リンクの横に添えた数字はビットレートを表す。受信したデジタル信号はパソコン側でアナログ音声に復元(デコード)する必要があり、この作業はパソコンに相当の負担を強いる。ビットレートが低い放送局はパソコンの処理能力が低い場合の選択肢になる。10年落ちのパソコンでメディアプレーヤー9を起動して128kbpsのストリーミングを受信すると、目に見えてパソコンの動作が重くなる(※注 2010年ごろの記述)。

音質に関しては最良音源を取り上げ、以下の計算式で得点を決める。

得点 = (ビットレート+コーデック) ÷ 2 - 減点要素

客観的に検証できることを旨としており、これで音質が正しく評価できるのではない。実際の音質はリッピング(CD音源などを圧縮音源に変換する作業)にも左右される。しかしリッピングの良し悪しは主観で判断するほかなく、当サイトでは原則として評価に入れない。極度に音質が悪い場合は減点要素の「低品質」を適用する。

最良音源はMP3、WMA、OGG(WMA相当)、AAC(WMA相当)で判定する。

採点例:デンマーク放送協会 (3+1)/2=2

番組

日本のクラヲタが聴きたいと思うような番組や音源を持っていれば加点する。反対に日本のクラヲタの不興を買うような行為は減点する。基礎点を3点とし、以下の要素により点数を増減する。5点以上は5点、1点以下は1点とする。

加点 (+1)

減点 (-1)

減点 (-2)

採点例:アバカス・エフエム 3+1(クラ専)-1(自動演奏)-1(断片化)-1(更新遅滞)=1

利便

利用者本位のサービスを提供しているかを評価する。基礎点を3点とし、以下の要素により点数を増減する。5点以上は5点、1点以下は1点とする。

加点 (+1)

減点 (-1)

減点 (-2)

採点例:BBCラジオ3 3+1(曲目表示)+1(録音向き)+1(過去音源)=6→5

非推奨

以下の要素がある場合は全項目で評価せず、非推奨とする。2017年10月現在は存在しない。

採点結果

採点の詳細を放送局一覧にいちいち表示するのは控えたが、今後の評価見直しに備えてHTMLのソースに覚書の形で書き残してある。興味のある方は調べられたい。新着の印 新着 がついた放送局に関しては、仮評価の採点を示す。

掲載順位

定期調査

掲載順位は年4回(3、6、9、12月末締め)の定期調査においてクリック数の多い順とする。計測対象は放送局一覧(詳細版)放送局一覧(簡略版)の起動リンク。一つの放送局に複数の起動リンクがある場合は、その合計をもってその局のクリック数とする。データは翌調査には持ち越さず、毎回0から数え直す。

クリック数が同数の場合は評価点(音質・番組・利便の総合点)が高い放送局を優位とする。評価点が同点の場合は音質で決する。音質も同点の場合は番組で決する。すべての項目が同点の場合は主観で決する。

調査結果の反映は速やかに行いたいが、ここ数年は順位変動がほとんどなく、新着局がない場合は集計しないことが多い。

新着の放送局

新着局は新着期間(約2週間)の掲載順位を無条件で第1位とする。経過後は平均順位に挿入する。平均順位は、前回の定期調査結果から全掲載局のクリック数の平均値を算出し、その平均値に該当する順位。具体的には12位前後が想定される。新着局が新着期間に稼いだクリック数は掲載順位第1位の影響がきわめて大きく、いっさい考慮しない。初回の定期調査は新着期間を除いた1日平均値に調査期間の日数をかけ合わせて他局と比較する。

過去の調査結果

送信用紙

最終更新日 2023年03月05日